勿体ないということ
ラーメンを食べたときは最後のつゆ一滴まで飲み干すたまきです。こんばんは。
"勿体ない"という言葉は日常よく使うので馴染み深く、"いただきます"や"ごちそうさま"といった食事の前後の言葉とともに、深く日本人の心に根付いた響きだと思います。
そんな言葉に感銘を受け、環境を守る国際語"MOTTAINAI"として広めていきたいと考えた人がいました。環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさんです。
ワンガリ・マータイさんとは
1940年生まれ。生物学者を志し、米国に留学。米ピッツバーグ大学で修士号を取得後、帰国。71年ナイロビ大学(ケニア)で東アフリカ出身の女性として初の博士号を取得した。
77年に有志と「グリーンベルト運動」(非政府組織)を創設し、植林運動を開始。単なる自然保護運動ではなく、植林を通じて貧しい人々の社会参加の意識を高め、女性の地位向上を含むケニア社会の民主化に結び付けようとした。
生物学博士として活躍する傍らケニア前環境副大臣を務めた女性であり、環境保護活動だけでなくアフリカ女性の権利向上にも尽力した功績が認められ、ノーベル平和賞を受賞した人物です。
そんな彼女は、自身の推進する3R、すなわち
- Reduce (ゴミ削減)
- Reuse (再利用)
- Recycle (再資源化)
を"MOTTAINAI"は1語で表すことができ、また地球資源に対するRespect (尊敬の念)をも含んでいるとし、この言葉を提唱して活動しました。
勿体ないということ
先日の研修の帰り道、私が愛して止まない拝島駅の吉野家で夕飯を掻き込んでいると、並びの席で牛皿をつつきながら、ビールで喉を湿らせて管を巻く年配の男女がいました。
「コンビニってさぁ、毎日お弁当捨ててるんだよ。勿体ないよねぇ。」
「全くだ。食べ物を粗末にしやがって。」
と、ひとしきり大手チェーンを槍玉に挙げたのち立ち去った彼らの席には、皿に取って手を付けていない紅ショウガの山と、食べ散らかして残された牛丼の残骸が残っていました。
利便性とのトレードオフ
私は以前コンビニの店長を経験しましたが、天候や気温、曜日、トレンド、もしくはそれ以外の客の気まぐれを予測するのは非常に難しく、あてが外れると大きくロスを出してしまうこともあります。
もちろんロスは出ないに越したことはありませんが、いつでも開いていておにぎりが買える、という利便性とトレードオフにあることを、彼らは理解していないのではないでしょうか。
感謝していただくこと
青森で漁師の息子として生まれた私の祖父には、
「出されたものは、生産者と料理人に感謝して残さず食え。」と言われ
千葉で漁師の娘として生まれた私の祖母は、
「自然のお恵みに感謝して、残さず食え。」と言われ、厳しく躾けられました。
まとめ
勿体ないとは、尊び敬うこと。せめて自分の食べ切れる量を知って買うこと、残さず食べることは、身近からできる"MOTTAINAI"なのかもしれませんね。