雑文屋 環

散らします。日常に浮かぶ言の葉。

集合住宅での騒音のこと

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通勤時間が一番人生の中で無駄だと思っているたまきです。こんばんは。

 

そんな私は今までの人生で都合6回引っ越しをしていますが、集合住宅は立地や間取りと同じくらい注意したい点が、隣や上の部屋の騒音ですよね。引っ越し遍歴を話しながら、警察沙汰になった話をしていこうと思います。

 

 

ロフト付きタイプ

政令指定都市の隅のほう。栄えているのは駅前だけで、少し離れると田畑が広がるのどかなところです。最寄り駅からは15分程度の1DKでロフト付きという物件です。ロフトがある分天井が高く開放感がありました。何しろ部屋の中に吹き抜けがあるようなもんですから。

 

この部屋はたまたま隣接したのが静かな人だったのかはわかりませんが、大きな騒音トラブルはありませんでした。というよりも最初の引っ越しなので、少々の音でも「そういうもんか。」で済ませていたのかもしれません。精神的に。

 

3DK一軒家

次に引っ越したのはお隣の市、市役所のある駅前は治安が悪いと有名なところでしたが、最寄り駅前には焼き鳥屋とスーパーが申し訳なさそうに建っているだけの、これまたうら寂れたのどかな場所でした。その物件は、駅から徒歩8分の川沿いの一軒家。

 

この部屋に住んでいるときが一番平穏だった気がしますが、春になると縁側から桜が見え、秋になると少し離れた川沿い(と言っても小さなドブ川ですが)に紅葉が色づいて目を楽しませてくれます。少し年季が入っているのですきま風が冷たいものの、静かなひとり暮らしが満喫できました。

 

メゾネットタイプ

次に引っ越したのはO田急の急行が止まらない静かな駅近。一昔前は深夜になると半裸の男が青龍刀を振り回していたとか、いかがわしげな店が軒を連ねたりとかお世辞にも治安はよろしくない所でしたが、私が住んだ頃はそのような事案はなく、それはもう静かな住宅街でした。ええ、駅前はスーパーと牛丼屋くらいしかありませんでしたし。

 

このメゾネットという物件、それぞれのお宅の中に階段があり、1階と2階を専有できる縦長な部屋が並んだアパートのことを言います。上下にお宅がない分、足音の騒音に悩まされることはないだろうと考えておりました…。

 

ところがこのお宅の中に階段があるというのが曲者で、隣の住人が上り下りをするたびに建物全体が震えます。振動がモロに響いてきます。

 

2DKアパート1階

その後転職を経て引っ越したのは、東海道の宿場町として栄えた宿駅から徒歩10分。とある2階建てアパートの1階でした。上の階の足音がモロに響く1階の部屋ですが、このときの引っ越しはあまり時間がなく、またこだわりすぎて内覧に若干飽いてきて半ば妥協して決めた物件でした。少なくとも内覧の時点では上階の住人は穏やかなご老人で、騒音とは無縁の生活が送れるはずでした…。

 

この部屋に引っ越したのが全ての始まりであり、終わりでした。ここに住んで失敗しなければ今の生活はなかったかもしれない。そんな人生を一変した部屋でした。

 

幹線道路沿いはNG

太い道路というものは、やはりドライバーはスピードを出すものです。その上交通量が多いとトラックのような超重量物も通過するため、振動による揺れが半端ないです。違法無線もビュンビュン飛んでいるので、スピーカーが突然それを拾って喋りだすこともあります。ホラーです。

 

新住人襲来

そしてある日のこと。夜勤から帰り睡眠を摂っていると、上階からけたたましい音がして、建物全体を震わすような重い振動が続きます。何事かと窓から上を覗くと、どうやら新しい住人が引っ越してきたようでした。

 

今日日引っ越しの挨拶なんてしないのが当たり前なのかもしれませんが、突然睡眠を邪魔されて気分が悪いです。昼間は一般的には起きて活動している時間なので、それを差し引いてもむかつきます。

 

母子家庭で2階だと…?

次の日外で新しい住人とたまたま遭遇しましたが、母子家庭で子供は小学生?くらいで高学年と低学年のようでした。激しく悪い予感がしたのですが、これが的中します。

 

子供たちは学校が終わると家に友達を呼び、走り回るわ飛び回るわで凄まじい振動と騒音が毎日続きます。しかも注意するべき人間がいません。それが日中延々続き、夜には禁止されているはずの電子ピアノの練習を始めます。深夜0時頃にです。

 

楽器の演奏禁止だよね

土日はリコーダーの練習を始めます。あまり上達せず、何度も何度も同じところで間違えます。もちろん楽器の演奏は禁止されていますが、管理会社に連絡すると「子供が練習のために吹くのは仕方ない。」とのこと。私はウクレレの練習控えているのに納得いかん…。

 

管理会社に苦情を言っても通じないので、騒音があまりに大きいときは天井を叩くようになりました。狭義での壁ドンもとい天ドンです。それでしばらく音が控えめになるものの、時間があくとまたドスドスと走り回る足音が聞こえます。

 

たまきついにブチ切れる

思えばあのとき、すでに私は発狂していたのかもしれません。正常な状態ではなかったのかもしれません。明日に備えて床に就いた深夜1時頃、いつものようにドスドスと走り回る音が聞こえます。ついにたまきブチ切れます。

 

「いい加減にしろよコラ!!何時だと思ってんだ毎日毎日よ!!」

 

天井を空の一升瓶で乱打したのち、上階に上がりドアホンを連打しました。反応がないのが更に苛立ったので、拳でドアを乱打しました。鉄製のドアに拳の形で血の跡が着いていました。

埒が明かないので部屋に戻り、コピー用紙を引き千切るように取ってペンで書き殴ります。

あなたたちが引っ越してきてから、私は毎日毎日朝から晩まで酷い騒音に悩まされ、まともな生活ができません。私があなたたちに何をしたと言うのですか?

 

 といった内容です。後で形成外科で調べたら右中指の骨が骨折していたので、このとき左手で書きました。今思うと狂気です。

 

手紙を上階のドアポストに入れたのち部屋に戻ると、警察が来ました。その場で事情聴取をされ、検証ということで1名が2階に行って歩くとドスドスと音が響き、「これは確かに精神的に参るよね。」となりましたが、手紙が脅迫と取られかねないとのことで、注意を受けました。

 

もう1階は懲りました

「次に入居する部屋は最上階以外あり得ない。」ということで、最上階(と言っても2階建て)の部屋で、駅から家までの間に大きな公園があるという季節を感じられる部屋に移り住みました。

 

ところが学生の多い街だったので両隣に騒がしい学生が入ってしまい、どちらの壁の向こう側からも足音が響くというがっかりな状況になってしまい、5度目の引っ越しも失敗に終わりました。

 

引っ越し難民安住の地

6度目の引っ越しを経て現在の住居に至るわけですが、少し家賃が上がったものの

  • 最上階(3階)
  • 角部屋で2面採光
  • 通風がよく日当たりがいい
  • 鉄筋コンクリート
  • 大通りに面していない
  • 駅から徒歩10分圏内

これらの条件を全て備えた良物件に出会えました。逆に言えば、このくらい拘らないと何かしら不満が出てきてしまうかもしれません。